そこに山があるからさ ~斑尾高原トレイルレース編~Part2
*Part1はコチラから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2日目の朝 AM4:30 起床
今朝は今年一番の冷え込みだそうで、只今の気温は・・・
5℃。。。
うーん。想像以上の寒さ。
昨日の晩に身支度は住んでいるので、
歯磨きと着替えをチャチャッとやって、
宿を後にします。
あたりまえですが、外はまだ真っ暗・・・。
送迎バスに乗り込み10分ほどで会場に到着。
会場に着くと既に沢山の人が。。。
昨日の前夜祭会場で、バイキング形式の朝食が振る舞われます。
サンドウィッチに菓子パン、おにぎり3種類。ミネストローネと果物、
さらには牛乳などの飲み物類5種類ほど。
全て食べ放題で十分すぎるほどの朝食です。
椅子などは無いので、私もキャッチャー座りで頂きます。
食後は開始時間まで軽くからだを動かします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
AM6:15 50kmの部に出られる総勢400名がスタート地点に移動します。
まだ日の出から間もないため、外は冷え切っています。
大会本部によると、この日の最低気温は1℃!
写真のように霜が降りたそうです。
そしていよいよ・・・
大会プロディーサーの石川弘樹さんが開始までのカウントダウンを!
さぁ!皆さん一斉にスタートです!!
私もスタート!
これから約7時間。
累積標高差2570m、走行距離50kmの小旅行がはじまります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まずは写真のような坂道を進みます。
コースはこのようになっています。
ぐるっと回って、スタート地点近くに一度戻るため、
最初から坂を登らなけくてはいけません。
やっぱり坂はつらい・・・
でも、それは皆も同じ。
だんだん歩きだす人達もちらほら・・。
そこから少し進むと、スタート地点近くに戻ってきます。
ここでは、スタート地点から歩いてきた家族やスタッフが待ち受けてくれてます。
を!一般参加のヤマケンさん登場!
遅れて数分、私も通過します。
妻も一生懸命応援してくれました!
石川さんもハイタッチで応援!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
にぎやかな応援アーチを越えると、自分との戦いが始まります。
先ほどの賑やかさから一転、
足音と呼吸音しか聞こえてこない静かな時が流れています。
「ぉぉ・・・・」
前の方からため息まじりのつぶやきが・・。
おもわず左を向くと、朝焼けと山々の幻想的なコラボが見えるではありませんか。
私も思わず立ち止まってしまいます。
これから7時間。
こんな素晴らしい景色がみられるのかぁ。。。
少し幸せな気分になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さらに進むと舗装された道路に出て、そこから林道へ入ります。
しばらく進むと、また人工的に作られた自然が・・・なんか不思議な光景ですね。
そこから数百メートル走って、第1エイドステーションに到着です。
ここでは軽くスポーツドリンクを飲んで、お手洗いに行ってすぐ出発です。
まだまだ疲れはありません。
このぐらいの時間から、早朝の景色が朝の景色にかわります。
本当に天気が良くてよかった!
手つかずの農道らしき道を越えると、また林道に入ります。
ここらへんから、体調を崩したのか、徐々に歩きだす選手が増えてきます。
さらにすすむと・・・
写真のような看板が。
うわぁ~!
ここもすごくキレイ。。。
気がつくと、近くで走っていた人と自然と会話をしている自分がいます。
人間、素晴らしいものをみると、誰かと共有したくなるんでしょうね。(笑)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして第2エイドステーションに到着。
梨、バナナ、パワーバー・・・・ここからエイドらしくいろいろな食べ物がでてきます。
私もかるく腹ごしらえをしてすぐ出発です。
写真のような倒木が少ないのもこの大会の特徴です。
ほんと手入れが良く行き届いています。
ここからはこのレース一番の山場、
標高1382mの斑尾山を登ります。
・・・が、周りの景色を見ていると、いつの間にやら山頂に到着。(笑)
と、ここでボランティアの人が私のカメラをみて声をかけてくれました。
「おにいさん。良かったら写真とりましょうか?」
「はいチーズ!」
・・・大会で初めて運営の人に写真を撮ってもらいびっくりしました。
ふつうの大会はこんなことをしている暇も無いと思いますが、
600名という人数制限を設けた大会だからこそのホスピタリティですね。
まさに自然だけでなく、選手にも優しい素晴らしい大会です!
さらにもう少し登って・・・
今度は下りが・・・・
丁度、写真を撮っていたら、前の選手が滑って転んでしまったのを納めてしまいました。。
・・・スクープショットなんでしょうか。(笑)
ここからは下りが続きます。
途中、たまたま遊びに来ていた登山客でしょうか?
大会に関係の無い人達も私達を応援してくれました。
やっぱり声援ってありがたいですね。力が沸きます!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数㎞下ると、いよいよ第3エイドステーション・・・・
向こうもこっちに気がつき、慌てて走ります。(笑)
そんな妻が撮ってくれたベストショット(?)がコチラ!!
うまく撮れてますかね?(笑)
妻とカケっこしながら第3エイドステーションに到着!
丁度、半分の25km地点。
心拍数を守りながら走ったんでまだまだ元気です。
ここで妻からの差し入れの豆乳を飲んで、しばし休憩。
う~ん。。。五臓六腑に染み渡ります。(笑)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さぁ、ここからは折り返し。
まずは軽い登り道を走りながら進みます。
日もだいぶ高くなってきました。
写真じゃ伝えきれないかもしれませんが、
ここも本当にキレイだった。。。。
どうです?少しは伝わりましたか?
さらに追加!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな素敵な景色を見ながら進んでいると、
またまた石川さん作成の看板が。
ん。どれどれ・・・・
おー!
ラッキー!!見えましたヨー!
・・と写真を撮っていると、またまた親切おじさん登場!
おぉ・・・また撮ってもらった。。(笑)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここから少し道がかわります。
写真のように、落ち葉たっぷりのやや湿った感じの道が続きます。
クッション性優れた道で、軽快な足運びになります。
そして・・・
35km地点
あと、15kmです。がんばれー・・・・自分!
正直書きますと、妻と別れた27~8km地点から少し疲れが出てきました。。。
ここでまだ半分も残っている・・・・
そう考えてしまうと、少し弱きになってきました。
以前、このブログでも書きましたが、過去2回のトレラン大会で心残りなのは、
「辛さ」が「楽しさ」に勝ってしまい、
最後まで走りを楽しむことが出来なかったことです。
ですから、今回の目標は「最後まで楽しむ」事と決めていました。
ですが・・・このまま行くと過去の二の舞になってしまいそうです。
そんなとき、冒険家:栗城史多さんの「一歩を越える勇気」という本の、
ある一文を思い出しました。
『ヒマラヤの8000メートル峰でも、苦しければ苦しいほど出る言葉がある。 それは「ありがとう」だった。 一歩が出ないほどつらいとき、「ありがとう」と口にすることによって一歩が出る。 逆に、山に対して「ちくしょう」とか「負けないぞ」というような気持ちを持ってしまうと、力は出ない。 山に対峙してはいけないのである。 苦しみも不安もすべては自然の一部であり、僕らはその自然の中の一部である。 苦しみを受け入れ、そして感謝する。 「ありがとう」は、困難な時代を乗り越える力のある言葉かもしれない。』 (一歩を越える勇気 栗城史多)
正直、ぜんぜんレベルが違いますし、
一緒にすること自体が大変失礼な事かもしれませんが、
少しでも彼に近づければと、この言葉を思い出して実行してみました。
すると・・・不思議なことに力が沸いてくるんですね!
またこれでがんばれる!!
すごいや!魔法の言葉です!!感謝の言葉。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、こんな風に私が自分自身と戦っていた頃、
知るひとぞ知る、トレラン界のニューヒーロー「ヤマケン」こと山本健一選手が8位でゴール!!
なんと、ヤマケンガールズの皆さまと一緒にゴール!? (生協のおばちゃん達だそうです)
完走後のヒーローインタビューで石川さんとツーショット。 ホント、絵になる二人ですね!
彼なんかは、先ほど書いた「ありがとう」や「楽しむ勇気」をものにしちゃってるんでしょうね。
さて・・・・
おっと、またブログの規定文字数が近づいたようです。(笑)
仕方がないので、もう一回!
もう一回だけ、おつきあいよろしくお願いいたイタシマス。。。
院長
Trail Running magazine No.11 (トレイルランニングマガジン) (エイムック 2480)
クチコミを見る
2012年10月25日 カテゴリー: ┣ジョギング | ┣院長