緊張性頭痛
症状
●頭全体が締めつけられるような頭痛が起こる。時に痛みが眼の上や後頭部、また首や肩の後ろの方に広がることもある。
●頭痛に伴って吐き気を感じることはあっても、実際に嘔吐を伴うことはあまりない。
●首こりや肩こりなどの症状を持っていて、こりが強くなってくると頭痛がひどくなる。
●夕方になるにつれて頭痛がひどくなってくることが多い。
原因
頭・首・肩のこりが起こる(肉体的・精神的ストレスによる)
→ 筋肉の緊張により血液循環が悪くなる
→ 老廃物(発痛物質)が滞っていく
→ 頭痛が起こる
→ 頭痛の影響で、頭や首、肩のこりがさらに悪化する、という悪循環になる
緊張性頭痛は、このように首や肩のこりが原因になるため、まずは頭痛を起こしている筋肉のこりを分析し、肩こり・首こりに対する施術がメインとなります。
片頭痛
症状
- こめかみあたりにズキズキとした頭痛が起こる。
- 頭痛は片側が痛いこともあれば、両側が痛い場合もある。
- 頭痛は数時間~数日間続く。(4~72時間程度と言われています)
- 頭痛の前に前兆が起こることがある。前兆としては耳鳴り、めまい、目の前がぼやけたり、目がチカチカしたりなど様々。
- 階段の昇り降りなどの日常動作で頭痛が強まることがある。
- 頭痛に吐き気や嘔吐を伴うことがある。
- 光や音、においなどに敏感になることがある。
- ストレスや疲労、飲酒、マッサージなどで頭痛が悪化する
原因
片頭痛に対して様々な研究が行われていますが、真相はいまだ不明な部分もあります。片頭痛のメカニズムとして考えられているものの一つを挙げます。
●肉体的・精神的ストレスによって、血液中にセロトニンという物質が放出される
↓
●セロトニンの作用で、血管が縮こまる→片頭痛の前兆が起こる
↓
●縮こまった血管が広がるときに、「ズッキン」という頭痛が起こる
↓
●拡張した血管から滲みだした様々の物質により、血管が炎症を起こして頭痛が続く
このほかにも神経が関係しているという説などさまざまですが、どの説も原因として考えているものは「ストレス」です。
頚椎原性頭痛
症状
- 頭痛は主に首、後頭部にあり、額やこめかみ、目、耳などに痛みを感じる。
- 首を動かすと頭痛が強まることが多い。
- 頭痛にともなって吐気やめまいを感じることもある。これは首の損傷によって交感神経が刺激されて起こる。
原因
頸椎原性頭痛は、頸椎の関節に痛みを起こすことから始まります。頸椎に痛みを起こす原因としては、交通事故によるむち打ちや寝違えなどがあります。
また怪我などをしていなくても、頸椎の関節に痛みを起こすことはあります。頸椎はボーリング玉と同じくらい重たい頭を支えているので、普通の生活を送っていても姿勢の悪さなどによって頸椎に負担がかかることもありますし、頸椎の歪みを引き起こしていることもあります。
このようにして頸椎に痛みを起こすと、神経的に関係している後頭部、額、こめかみ、目の奥などに頭痛を感じるようになります。これを関連痛といい、首の痛みを頭痛として感じることがあります。
後頭神経痛
大後頭神経は僧帽筋の起始部を貫いて出てくる神経であるため、僧帽筋の緊張が神経をしめつけ圧迫し頭痛を誘発することがあります。
したがって施術としては、僧帽筋(肩こり筋)を中心とした調節が必要です。
頭の後面がピリピリと痛むことがあり、むち打ち症など、外傷後に起こることも多いのも特徴の一つです。