ホルモン療法を考える
皆さまこんにちは。院長です。
先日、平原先生と私が受講している栄養療法塾。
この塾生の一人である、
藤森徹也先生がホルモン療法の本を出版されたとのことで、
私もさっそく読ませていただきました。
本の題名は
老けない、病気にならないホルモン革命
です。
ホルモン療法と聞くと、「乳癌や心臓病のリスクがあがる」という情報が先行しているので、
なんとなく「あぶなくないの?」と警戒する方もいらっしゃると思いますが、
実はこの情報と原因となった、「ウィメンズ・ヘルス・イニシアチブ(WHI)」の「更年期以後の米国女性のQOLに関する疾患の研究」というものがいろいろ偏った研究だったそうです。
本によると、
・使用したホルモンは「ナチュラル・ホルモン」ではなく、「ホルモン類似物質」である。
・被験者が60歳以上の喫煙者、肥満者、高血圧患者などの心疾患のリスクが高い女性が多い。
等、最初からあきらかに問題が出そうな研究だったらしいのです。
これを読んで、なんとなく日本のカイロプラクティック業界に似ているなぁ。
と思いました。
一昔前と違って、私達のクリニックのように病院がカイロプラクティックを認めてくれて、
医療連携をしてくれる医師や病院は増えたものの、
世間一般にみると、まだまだ「あぶない療法」と誤解されている方も多いカイロプラクティック。。。
特に医療業界ではそういった見方が強いように感じます。
もともと、その発端となったのが1991年、厚生科学研究として 「脊椎原生疾患の施術に関する医学的研究」と題した、
通称:「三浦レポート」にあると言われています。
このレポートについて詳しく書くとブログ5~6回分はかかっちゃうので、こちらを参考にしてください。
*「三浦レポートを考える」
ともかく、いろいろな利権があるためでしょうか、
こういう世界(とくに日本)は大きい団体に目をつけられると、
新聞、TV、雑誌などいろいろな情報機関を使って情報をコントロールするようなので、
全てを鵜呑みにするのは本当に怖いことだな・・と思います。
(もちろんこのブログも(笑))
さて、肝心の本の方ですが、
私は「いい歳のとり方」をするスローエイジング推進派なので
ホルモン療法を積極的には推薦しませんが、
「治療目的でのホルモン投与」はいいんじゃないでしょうか?
本の後半にも書かれていますが、アドレナル・ファティーグ(副腎疲労症候群)の治療には特にオススメです。
アドレナル・ファティーグとは慢性疲労症候群様の症状で、
日本でも少しずつ知られてきていますよね。
その他、うつ病症状の方も、薬を服用する前に試してみるのはどうでしょうか?
薬は一度始めると中々抜けだすことができませんし、、、。
意外にもホルモンバランスの問題で起きていることもあるからです。
それ以外にも、いろいろと興味深く読むことの出来る一冊です。
「病気ではないけれど、なにかがおかしい。どこかがへン・・・。」
「さまざまな治療をためしても改善しなかった。」
「薬を服用する前にためしてみたい。」
そんな方々へのヒントになる本ではないでしょうか。
院長
****************************************
老けない、病気にならないホルモン革命 [単行本(ソフトカバー)]
著者:藤森 徹也
出版:現代書林
(2013-03-29)
****************************************
老けない、病気にならないホルモン革命 [単行本(ソフトカバー)]
著者:藤森 徹也
出版:現代書林
(2013-03-29)
****************************************
2013年4月 9日 カテゴリー: