ジョグは人生の道標~ニューヨーク編4~
休憩終了。。。
ひっぱり過ぎのニューヨーク編、いよいよゴールが見えてきました。
さてさて、前回のトイレ休憩からユダヤ人街を越えて、ポーランド人街のグリーンポイントに入ります。
ちょっと脱線して、給水に関して少し。。
給水所は5km事に、ゲータレードと水が用意されています。 5万人近く走るマンモス大会ですから、写真のように紙コップの山、山、山、、、、。
私ぐらいのゆっくりタイムだと、すでに回りがびしょびしょになっており、靴やタイツに飛び跳ねてきます。 これがペチョペチョしてて、乾くとペタペタになり、さらに走り続けるとベタベタです。。。
さて、そんなわけで走るペタペタ夫婦はクイーンズを目指して走り続けます。
ここら辺は商店街でしょうか?いろいろなお店が建ち並んでいます。 「カイロプラクティック」も発見!
そして写真のような小さな橋を渡ると、、、
見えてきました、クイーンズ。
チャイナ系、韓国系、ラテン系やギリシア系などいろいろな民族が住む、ニューヨーク5地区の中で最大面積を誇る異文化地区の玄関口、ロングアイランドシティー。
を!「がんばれ日本」発見!
さてさて、いよいよNYシティーマラソン(NYCM)最大の難関、イーストリバーに架かるクイーンズボロブリッジを通ります。
ここは傾斜角度が高く、坂道になれたランナーでも、ひいこら言う場所です。 私達もゆっくり走ることにしました。 よく見るといろいろなコスチュームがありますね。
長い橋も終わりに近づくと、橋の左から声援が聞こえてきます。 近づいて見てみると…..
橋を左にカーブしながら降りていくと、NYCMの花道「マンハッタン」が見えてきます。
ここの声援がものすごい!
写真のようにだだっ広い道路を走るので、まるでスターになった気分です。(笑)
誰かが言っていましたが、 「マンハッタンに入った途端にまるでレッドカーペットを歩くハリウッドスターになった気分になった」 という表現がぴったりだな。と思いました。
声援が凄いので、それに応えようと私達も必死に走ります。
ここで感じましたが、NYCMは走る人が主人公じゃないんですねぇ。 応援してくれる人達が主人公なのです。 変なたとえですが、私達は古代ローマのコロッセオに立たされる奴隷達。 という気分になります。 もちろん、ただの奴隷ではなく、何戦も勝ち抜き絶大な人気を誇るちょっとした英雄です。 そんな気分で走っていました。 (あれ?それは主人公?)
さて、ここでは給水の他に水を含んだスポンジを配ってくれます。 これを皆捨てるので、写真のようにレッドカーペットならぬ、グリーンカーペットになってしまいます。(笑)
それにしても気持ち良い道です。
を!寒そうな格好をした人発見!!(笑)
そのまま進んで30km地点を越え、
ハーレムリバーへと入ります。
また別の機会に紹介しますが、NYCMはランナーはもちろん、応援も各国の特徴がでています。 この橋ではイギリスの応援でしょうか?スコットランド民族衣装っぽいですよね。
橋を越えるとブロンクスに入りますが、ここは治安があまり良くないらしく、私達ランナーは約1.6kmしか走りません。
ここで私達を迎えてくれたのは素晴らしい応援団です。 なんと日本人応援団が和太鼓を演奏して向かえてくれました。
「がんばってー!」
「あと少し~!!」
この地点でのこの声援、さすが日本人。 心遣いをよくわかっています。
さて、ブロンクスからマンハッタンへ戻ります。
5番街を通って、ハーレムを南下。
を!また日本の応援!!ありがたいなぁ~~。。。
そして、いよいよセントラルパークへと入ります。
これが結構長い登り坂なので、30kmを過ぎた身体には堪えます。。
ちなみに、ここら辺になると写真のような感動的な場面に出会えます。
まるで数十年ぶり、、、いや戦火で生き別れた二人が再会したようなドラマチックな抱擁があちこちでみられます。 まだあと8kmぐらいあるのに。。。
さてさて、そのままメトロポリタン美術館を通り過ぎて、セントラルパークの南通りへ向かいます。
残り数㎞。 ここで妻も私も、日の丸を手にもって振りながら走ります。
そして、南通りへ。
ここで同じツアーの女性を発見!なんとハッピ姿で走っております。
そしていよいよ公園西側へ入り、
ゴール地点が見えてきました。
今でも思い出しますが、ここでの声援が一番凄かった。。
「Goooooo!!!! Japaaaaan!!!」
とか、 「YAaaaa—-SUuuuuuuuuu!!!!」
とか、あなたは僕の親友か?! と勘違いするぐらいの絶叫系声援を浴びまくりでした。
そしていよいよゴールが見えてきます!
感動のゴール!!!
ネットタイム 妻:5時間5分19秒 私:5時間5分20秒(負けてるw)
最初から最後まで妻のペースで走ったので、決して誇れるタイムじゃありませんが、本当に楽しめたレースだったし、良い思い出が作れたので大満足です。
そして何より、平均で月20~30kmしか走っていなかったのにもかかわらず、最後まで歩かず完走した妻に脱帽です。 (よく歩かず完走は月100kmと言われていますので)
みんな続々とゴールしていきます。
完走後は急に寒くなるものです。 身体を冷やさぬよう、スタッフがリカバリーセット(食べ物や飲み物が入っている)と一緒に、写真のような保温性のシートをくれます。 (バスタオルだとうれしいのに。。)
ちなみに完走Tシャツ(長袖)はこんなデザインでした。
……というわけで、1ヶ月以上かけた 「ジョグは人生の道標~ニューヨーク編~」 はここでおひらきとなります。
根気よく読んでくださった皆さまに感謝! いろいろ言いたいことはありますが、簡潔に言うと、「また絶対に参加したいマラソン大会」でした。
おかげさまで、このマラソン大会を通じて、夫婦の約束事が一つ増えました。
それは…………
「どちらかがボケたら、必ず片方が車いすを押してこのマラソンを完走すること」
です。
もしかしたら、それで記憶が蘇るかもしれませんから。
まぁ、そんな日が来るより数十年後に元気な状態で走れるよう、これからも「ジョグは人生の道標」で走り続けたいと思います。
院長
2011年12月16日 カテゴリー: ┣ジョギング | ┣院長